【JSR 国内外で高い評価とトップシェアを誇る強さに迫ります!】
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●企業スローガン「可能にする、化学を。」に込められた意味について教えてください。
〇07/03/26の弊社広報発表資料より引用します。
参考: http://www.jsr.co.jp/news/2007/news070326.shtml(キャッチフレーズとして使用してきた「Materials Innovation」を補完する上で、「化学」の会社であることを明確に打ち出したいという想いから制定されたと聞いています)
「企業スローガン『可能にする、化学を。』は、新しい価値を創り出し、不可能と思われるようなことも、化学のチカラで可能にしていく技術力を訴求しています。
そして、次代を切り拓くマテリアルを開発し続け、顧客や社会にソリューションを提供し、未来に向けて挑戦し続けていくという企業姿勢を示しています。また、「化学」という言葉を用いることにより、当社の事業領域・業態を分かりやすく表現しています。
2003年から企業理念のキャッチフレーズとして使用している「Materials Innovation」を補完する形で展開し、4月以降、テレビCMのエンディングをはじめ、PR媒体、広報資料、名刺、封筒、ノベルティ等さまざまな場面で使用し、当社の企業姿勢を積極的にアピールしていきます。
また、さらなる飛躍を目指して2007年度からスタートする新中期経営計画の目標達成に向かって、全社員がこのスローガンを共有し、活動指針としていくことを宣言します。」
●国内では合成ゴムを筆頭に多くのトップシェア製品を扱っている御社ですが、その強さの秘訣についてどのように分析されますか?御社のホームページで毎年多くの研究を発表されているのを拝見し、開発力の強さを確認いたしました。既存の製品改良やクライアントからの要望への対応と新規の開発・研究との両立を、どのように企業として取り組んでいらっしゃるのでしょうか?
〇当然、技術力の高さがあります。ただ何から何まで開発をするのでも、技術力=自社のシーズ(seeds)を振りかざすのでもなく、JSRの強みである高分子技術を世の中のニーズに応えるためにどう活かすかを考え続けてきた/いることと、各業界のトップ企業のニーズの把握に努め、それに徹底的に、タイムリーに応えていくという戦略が相まって今につながっていると考えています。
ニーズの正確な把握とすばやい対応のためには、社内各部門間や社外とのの日頃からの連携が重要であり、そのために研究者がユーザー対応を行なう;営業に研究・製造技術出身者を当てる、などの施策を行なっています。
●文系の応募は難しいでしょうか?応募には化学系の知識が必要となりますか?
〇新卒採用でも文系社員を2割弱採用しています。弊社採用Web Siteを見ていただければわかるとおり、文系社員にこそお願いしたい仕事もあります。ただし、技術を売りにしている企業であり、仕事を進める上でいろいろな場面で技術に関する事項に直面します。その際に苦手意識をもつようでは困ります。基本的には、そのような場面で新しいことにであったと割り切り、前向きに対処できること、要は好奇心を持ってチャレンジできる方であれば、充分やっていけると信じています。
●世界でもトップシェア製品をいくつもお持ちですが、今後の海外戦略について簡単にお聞かせ下さい。また、その中で留学経験のある学生が御社に貢献できることはどんなことだと思われますが?
〇主力製品の海外展開は引き続き積極的に進めていきます。特に、上記で述べた「ニーズの把握」の相手となるトップ企業には、当然海外企業が含まれており(半導体事業のIntel、IBM、LCD事業のSamsungなど)、われわれの技術力・競争力の維持・向上のためにも海外の重要性は増すと予想しています。海外との仕事を進める上で語学はもちろん重要ですが、語学だけでは物事は必ずしも進まないのも事実です。留学生の方々は海外で生活する中で、そういった語学以外の重要性を肌身で感じていると思います。いわば広い意味でダイバーシティマネジメントを実地に経験していることが、海外との業務はもちろん、国内でも生かせるものと期待しています。
●海外とかかわりのある業務や、海外勤務に至るまでのキャリアステップなど教えてください。
〇いろいろなかかわり方がありえますが、一般的には、出張ベースで海外と関わる中でトレーニーとして海外事業所勤務を短期(max. 6ヶ月)経験する⇒さらに海外との事業を経験⇒適性を見て海外勤務というステップになります。ただ、適材適所を徹底しておりますので、必ずこのステップという道はありません。
●2015年に向けて環境・エネルギー分野やメディケア分野に力を入れてらっしゃいますが、具体的には現在どのような製品開発、研究をおこなっていらっしゃるのでしょうか。差し支えない範囲でお聞かせ下さい。
〇いずれの分野も、我々の強みである高分子技術を活用できる分野を足がかりに展開を進めています。
環境・エネルギーについては、車載用燃料電池向けのプロトン伝導膜をはじめとする各種電池材料の開発や、光触媒機能性コート材などの開発を行っています。メディケア分野では高分子粒子の診断薬用途や精製試薬用途への展開を軸に研究を進めています。
●現在リチウムイオンキャパシタ事業やライフサイエンス事業に力を入れてらっしゃいますが、具体的には現在どのような製品開発、研究をおこなっていらっしゃるのでしょうか。差し支えない範囲でお聞かせ下さい。
〇いずれの事業も、我々の強みである高分子技術を活用できる分野を足がかりに展開を進めています。リチウムイオンキャパシタ事業は戦略事業に位置付けています。リチウムイオンキャパシタは高電圧、高エネルギー密度、高出力密度、長寿命、安全性の高い製品であり、省エネルギー、電力品質の安定化等の用途での使用に適しております。
※リチウムイオンキャパシタ事業はJSRグループであるJMエナジー株式会社にて事業を運営しています。ライフサイエンス事業も戦略事業に位置付けており、高分子粒子の診断薬用途や精製試薬用途への展開を軸に研究を進めています。
※ライフサイエンス事業はJSRグループであるJSRライフサイエンス株式会社をはじめとしたグループ企業にて事業を運営しています。
●御社の人材(育成)についての考え方と具体的制度「CDP」について詳しく教えてください。
〇JSRの企業理念“Materials Innovation”「マテリアルをベースに価値を提供する」に基づき、化学メーカーとして様々な価値を生み出していく人材の育成に取り組んでいます。
人材育成の一つである「CDP制度(Career Development Program制度)」は、入社後10年間で複数の異なる部署を経験することによって、本人の考え方・知識・視野を拡げ、多面的な視点で物事を考え、意思決定が可能な人材へと成長することを目指す制度です。
若手にも積極的に仕事をまかせ、活躍の場を与えるカルチャーがありますので、CDP制度を通じて、キャリアアップが実現できると考えています。
社員一人ひとりの成長が組織としてのポテンシャル向上に繋がり、企業戦略と人材の両輪で企業目標が達成できると考えています。
●就職活動を行う学生に一言メッセージをお願いいたします。
〇若くして海外を志した皆様方のMind Setには期待をしています。
柔軟な思考を持ち、新たな分野を切り開いていく、そんなフロンティア精神を持ち続け、自分がやりたいことに精一杯取り組んで下さい。